ami.nakahara

It is no use crying over split TTY driver.

根津→渋谷

大手町で乗り換えて根津へ行くつもり。麦でトースト。JJ日記1945年1月から8月まで。『今夜は敵キの来襲がないらしい。「彼女はもう来ないかも知れない」と僕の空想の中の青年が恋人に待ちぼうけをくった気持にむすびつけてみるだけの余裕が感じられる。』(P.39)まで読む。恋人に対する感情にしてしまえばうまく説明できるのか。名古屋もたくさん爆撃されている。恋人に制定された肖像画を額にいれて飾るように黒い血が焼きついた焦土の地下を進む。表参道駅の階段は工事中で、身動きがとれなくなりそうな狭い通路を人が行き来している。蹂躙し、蹂躙されて、これ以上どうすればいいのかわからない。グラマンが川原をダッダッダと撃ってきてね。『五月二十三日 紀伊国坂で焼夷弾のもえかすを拾う。五月二十四日 いま焼夷弾をながめている。I M 69, 12.44 LOT 21とスタンプの捺印アリ。』(P.71)。1945年の真空管を見るような。表参道乗換えで渋谷へ。うちにも焼夷弾が天井を突き破って落ちてきて、おじいちゃんが外へ蹴り出したんだよ。東急東横店経由地下。沖縄で起きたことその反論ミントコンディションってよくいうけどなぜだろう。カルミネには一度だけいったことがある。絶対に殺しても死なないと思っていた奴に最後に会った場所は、ここだった。まだそのへんからどうしようもない憎まれ口を叩いてひょっこり出てくるような気がする。この凄まじい選曲がお前には聞こえているか。